マルチユーザー3D環境を用いた教育コンテンツ

- Second LifeとOpenSim Grids -



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2018年2月7日更新
マルチユーザー3D環境とは?
 昨今では精緻な3D映像があふれていますが、3Dオブジェクトをリアルタイムでインタラクティブに動かすにはある程度のグラフィック機能が必要です。それを多数のユーザーが同時遠隔アクセスして互いにコミュニケーションしながら、直観的に3Dオブジェクトが作成でき、しかも落下・衝突・跳ね返りなどの物理法則もリアルタイムに再現され、一般に普及した環境はというと、Second Life(SL)とOpenSimulator(OS)に限られます。

 うちSLは、リンデンラボ社が運用し、後述のOpenSimulatorよりも物理法則が精緻で、安定性に優れていて、しかも多くのクリエーターによるマーケットプレースが存在し、無料で利用可能なテキスチャーやスクリプトも豊富です。最近、普及している3Dモデリングソフトのデータのインポートも可能となりました。このことから、数多くの科学博物館や美術館もSL内に存在します。

 一方、SLと互換性のあるOpenSimulatorは、オープンソースコードで構築可能なため、多くの機関で運用されていますが、近年、安定性が向上し、物理エンジンを用いない静的な展示であれば、オブジェクトのサイズやリンク上の制限がなく、より大きなリージョンも可能な点でSLを凌駕する長所があります。さまざまな機関が運用しているOpenSim Gridの間で相互にテレポート可能なHyperGridが普及してきたのに伴い、急速に成長しており、教育向けコンテンツも充実してきました。

 この同時アクセス性とユーザーが比較的簡単に自分のアイデアをその場で3Dオブジェクト化できる等の特徴に着目し、さまざまな地球科学データを可視化し、コミュニティを形成し、よって新たな発見を促すためのデストベッドとして、このアビス海文台を運用・公開しています。

 誰でも無料でアクセスできますが、リアルタイムレンダリングをパソコン側で実施するため、ある程度の性能を持つグラフィックボードを備えたパソコンが必要です。

Second Lifeの特徴
 SLは、利用者がアバターを作り、推奨されたパソコンと専用ビュワーを用いてインターネットでアクセスする、コンピュータ・グラフィックスで構築された仮想世界であり、以下のようなことが可能。OpenSimも機能的には以下のものを備えつつあるが、コミュニティの存在、クリエータの参画の点でまだまだSLとは差がある。

デジタルコンテンツの制作:SLでは、アバター、景観、建物、ファッションからありとあらゆるものがユーザー主導で制作されている(User Generated Content)。無料又は安価な素材・パーツも豊富。それらの制作物の著作権が認められており、マーケットプレイスで2,770,260商品が販売されている(2015年1月17日現在)。セカンドライフの行き先ガイドには2,233箇所が登録されている(2015年1月17日現在)。各種のレースやRPGを目的とする SIM もある。

コミュニケーション:アバターと文字チャット、音声チャット、アニメーションなどを使うことでFace to Faceに近いコミュニケーションが可能。一対一のデートから、複数の SIM を利用した100人を超える集会やコンサートで参加者と双方向コミュニケーションすることも可能。SLでは世界各地でコンサート、ダンスショーからセミナー、研究集会まで実に多くのイベントが催されている。

社会活動シミュレーション:このほかユーザーはさまざまな社会活動に個人レベルからでも挑戦し体験でき、場合によっては仮想世界又はオンライン環境ならではの新しいビジネスを始めることも可能。カフェやダンス系クラブを営業して住民と交流したり、自分が作ったコンテンツを販売したり、ライブハウスで自分の演奏やダンスを発表したり、自分の特技や夢を生かした教室を開いたり、画廊、博物館、テーマパーク、ショッピングモールを運営したり、コミュニティ放送局、障がい者支援活動などさまざまな活動やビジネスが営まれている。そのような活動で得たセカンドライフ内の仮想通貨は現実通貨に換金することもできる。

VWの教育への活用可能性
(ユースケース)
生徒とインタラクティブな遠隔授業

展示施設ガイド

社会参加機会

トレーニング

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オンライン3D環境における科学展示に関する月例国際ワークショップ
Proposal for Cross-disciplinary Interaction on The Modern Museum
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